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貸出奴隷 裕美子
第8章 祐二と達也(2)
「てっきり、寂しくなって迎えにきたのかと思ったが、もう帰るのか」
「からかうな。様子を見に来ただけだ。裕美子もへたりかけていたようだったしな」
「美樹には手加減不要と言っておいたからな。それで良かったんだろ?」
「ああ。とことん追い込んでくれと言ったのは俺だからな。裕美子が最後まで耐えられずに、本当に音をあげてギブアップしたら、その時は連絡してくれ」
「その時はどうするんだ? よく頑張ったと褒めてやって連れて帰るのか?」
「俺にもわからん。命令通りに1週間耐えられなかったと言って奴隷失格を申し渡すのか、居場所をあけて待っていてやるのか。どっちの気持ちになるのかな・・」
「失格にするならここにおいて行け。お前に比べたら俺の方が数段優しい。裕美子もその方が幸せだぞ(笑)」
「それもいいかもな。ただし裕美子が、俺よりお前の方が優しくて好きだからここにいたいと言えばの話しだが(笑)」
「大した自信だな。そんなことは起こらないと確信してるんだろう。お前らしくもなく、一人の奴隷にずいぶんと入れ込んだもんだ(笑)」
「それを言うな(笑)」