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貸出奴隷 裕美子
第10章 5日目 ~絵里~

「絵里様、大変お待たせして申し訳ありませんでした。本日のご調教を、お願いいたします」

洗面器の洗浄を終え、裕美子さんは改めて私の前に土下座し、挨拶をしました。

「2日間剃ってなくてだいぶ下の毛が伸びているわね。この前は私がしてあげたけど、今日はきちんと自分でしなさい。一本でも残っていたり、ざらざらした箇所があったりしたらきつくお仕置きされるのはわかっているわね」

自分で本当にツルツルに剃り上げるのは、実はなかなか難しいことなのです。なので先日は私がしましたが、そのために私がお仕置きをいただくことになったのは、祐二様もご存じの通りです。

「はぃ・・承知いたしました、絵里様。今から自分で、剃らせていただきます」

それだけ聞いて、私は地下室を出ました。裕美子さんは私が出ていくとすぐにバスルームに行き、剃毛にとりかかっていました。


裕美子さんにはもちろん伝えませんでしたが、実は今日の裕美子さんへの私の調教はこれで終わりです。剃毛を終えた裕美子さんは、当然入り口に向かって土下座の姿勢で私を待っていなければなりませんが、何時間たっても、私が地下室に降りていくことはありません。それでもいつまででもきちんと待っていられるかを試されるのです。その間、奴隷には水も食事も与えられることはありませんし、もちろん姿勢を崩すことなど許されません。

鞭や浣腸、縛りや蝋燭などの責めも、もちろん奴隷には辛いものですが、こうした終わりの分からない時間というのは、緊張をずっと持続することを強いられる、辛く厳しいものとなります。
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