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第1章 貸し出された奴隷

ご主人様

裕美子です。ご主人様に連れられて達也様の家に来てから三日目になりました。「家」と言うよりここは「お屋敷」と言った方が良いでしょうか。地下室まであって、ご主人様が私を達也様に預けてお帰りになってすぐに、私はこの地下室に連れてこられました。それ以来、ここから出るお許しはいただけていません。さっき「三日目」と書きましたが、ここは地下室なのでもちろん窓はないですし、時計もかけられていないので、実際には今日が何日なのかも、今が昼なのか夜なのかも、裕美子にはわかりません。私がここに来てから丸二日が過ぎたところだと、さきほど達也様が教えてくださいました。