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シリウスの小説執筆方法論
第6章 『よこはま・たそがれ方式』で官能小説を書いてみる
どうでしょう?
ふざけた感はありますが、物語の最小単位としての『型』になっているのではないでしょうか?
あとは、出来上がった文を“膨らませる”ことで徐々に『詞』から『小説』へと変わっていくと思います。

試しに今の文を膨らましてみましょう。
でも、膨らまし方は、少し制約をはずしてみます。
ちょっと書いてて苦労したのは“動詞を使わない”制約です。
これをはずしてみます。


夕立
町はずれ
モーテルの部屋
床に脱ぎ捨てられたワイシャツ
買い物かご
きしむベッドの音
懇願するあなたの声
横に振られる首
きしむベッドの音
私の高い声
懇願するあなたの声
縦に振られる首
静寂
私の中で脈打つもの
私の頬を伝う涙
あなたは私の髪を優しく撫でた
あなたは私の髪を優しく撫でた
もう戻れない

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