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シリウスの小説執筆方法論
第7章 パワハラ・セクハラ・ストーリー・プロットを公開
補足説明

<○○○>
という表示は必ず織り込むべき内容を示しています。
そのあとの普通の小説のような文章は「例」というか、「こういう意味の書き方」をしなさい、という「基本形」です。
内容はストーリーによって変えていきます。

まず最初にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、このパワハラ・セクハラ作品には、一人称語りであるのに、ほとんど『心理描写』がありません。
それはいくつかの理由があるためです。

まず途中で知られてはいけない『オチ』があるので、それを隠すためです。
『しめしめ……やつめ、手はず通りに緊急に電話が入った芝居を打ってくれたな……」
なんて『心の声』でしゃべったら、オチがなくなってしまいます(笑)

じゃあ、三人称で書けば、都合の悪いことは自然に隠せるではないか? 
と言われるかもしれませんが、私の持論では「官能表現」は「一人称」で書いた方が「リアルさと臨場感が出る」のです。
これはのちのち語っていきますが、今はこの説明だけにしておきます。

もう一つは、主人公の「冷淡さ、非常さ」を表すためです。
いちいち
『相手は困った様子だ。ふふ、私はこの顔が見たかったのだ』
なんて、今何を思っているか書くと、逆に薄っぺらい人格の持ち主に思われるのはないかと、考えました。
その逆に「何を考えているのかわからない」描写の方が「怖さ」が出ると思ったのです。

以上の理由から「心理描写」は省きました。
普通の小説であれば「心理描写」を書いた方が「人間に深み」が出て「感情移入」し易くなります。
これは物語の「性質」に合わせて変えていくべきでしょう。
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