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タンバリンでできたオーロラ
第9章 魔砲兵姫ニミット
「では……魔法陣の中央へ。そして足を大きく開き、両腕を天高く差し上げて下さい」
「そ、そんな格好では……」
(隠しておきたい箇所がすべて見えてしまう!)
「体内に異界の精霊を迎え入れるための姿勢なのです。私が禁呪を唱える間のご辛抱でございます」
「くっ……」
ニミットは魔法陣に足を踏み入れた。 同時にマヌガンが祝詞を唱え始める。
「ウヌム・モディード・バル・ド・グルダガン……異界に棲まいし精霊よ……ベルディ・ウエディ・ガルカトラーク……」
ニミットの足もとで魔法陣が不思議な青白い輝きを放ち始めた。