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第11章 ワナビー

僕がひとつに溶け合っているのは誰？

それもまた君。

不思議だねえ。
男はそうじゃないのに、女はそうなんだ。

女は増える。
男は増えない。

生命の不思議だねえ。

男は永遠。
時の旅人。

女は無限。
無限の住人。

なんでだろう。
愛がそういうものだからかな。

でも、だからこそ、女も男になって時を越えて行けるし、
男も女になって世界を満たすことができるのか。

僕らはワナビー。
地に満ちる塩となれ。

世の光となり、未来を照らせ。








《ワナビー　了》