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タンバリンでできたオーロラ
第16章 ナガラ探し

私たちは二階へ突撃!
「ここにはナガラはないようだ」と、キャプテン。
一周だけして水泳部はまた下へ。
「待って、待って!」
しゅんちゃんがストップをかけた。
呼びとめられて、キャプテン・エイハブは立ち泳ぎになる。私もそうしよう。
「どこにあるかはちゃんと決めよう」
「ううむ……」
しゅんちゃんの大胆な提案に、キャプテンが考え込む。
多分、階段の往復がけっこうこたえたのだ、二人とも。
「ヒロ、お前はどう思う?」
「いいよ。決めよう」
私だって少しくたびれていた。
「そうか、ヒロがそう言うならしかたないな!」
自分だって疲れてたクセにー! ><
タケ坊ってば、いつもそう。
でも、いいよ。楽になるなら何だって。
私も、いつものように大目に見てあげる。

