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タンバリンでできたオーロラ
第17章 運命
……なんて事を夢想しているうちに、錠前がカチッと外れる音がした。
ピッキング完了。所要時間は2分。
俺の手にかかれば開かない扉はない。
俺はピッキングの名人なんだ。
あとは侵入して金目のものを頂き、闇にまぎれて消えるだけ。
いつもの仕事だ。楽勝だ。
楽勝すぎて、仕事の最中に今のように妄想するクセがついちまった。
頭が別のことを考えていても手は勝手に動くのだ。
常習犯ってヤツだ。恐ぇえな。
って、俺の事なんだが。
奥さ~ん、泥棒ですよぉ~♪