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タンバリンでできたオーロラ
第23章 熱量
「これ……するの好き?」

「……っ」

「ずっとしたかったの?」

「……っ」

「もっと欲しいの?」

「……っ」

「気持ち良い?」

「……っ」

 尋ねるたび、うなずくように何度も何度も、彼女の顔が僕の根元に沈み込む。
 そして、僕もまたそのたびに口の中で硬さを増すのだ。
 
 ――柔らかい……

 キスしたとき、僕の唇に触れた彼女はそう言った。

 今キスしているそれはどうだい?
 好きなのは、柔らかいのなの?

 そう尋ねたら、どれだけ顔を明るくするのだろう。
 普段はこんなはしたない行為など想像もさせない彼女だから。

 でも、意地悪を言うのはやめておこう。

 顔を上げさせ、潤む瞳を覗き込むと目を反らす。
 そして再び戻した視線に、絡む隙を与えずに僕は彼女の唇を奪った。

 小さな愛らしいその口を、何度も何度もついばむ。

 感じてる?
 僕は感じているよ……。

 君をもっと感じさせてあげる。
 混ざり合う口の中の液体のように、僕と君とを違う所で混ぜ合おう。

 今度はその滴が、僕の熱量を奪うのか。

 ……いいとも、奪わせてあげる。
 君が「欲しい」とおねだりしてくれたなら。





《熱量 了》
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