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タンバリンでできたオーロラ
第4章 キリングス・オブ・キングス2 ~凌辱のカードバトル~

場違いな一言には、場違いな返事。
だが、ステラと名乗った少女の回答は的を射てはいた。大深度潜水とはいえ、まだ深度は二百もない。太陽光に照らし出されてエメラルドグリーンに輝く海中。頭上に、足下に踊るように右左する色とりどりの魚の群れの中にあって、カレーライスを話題として選択するのは健全な女子としていかがなものか。一体、この問いの主はいかなる少女なのか。その姿はステラの視線の先にあった。
祐希、と呼ばれたその少女の姿はしかし、とんでもないものであった。そう、場違いどころの騒ぎではない。「あり得ない」レベルだ。あってはならない格好が、潜水艇のすぐ近くを浮遊していた。

