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タンバリンでできたオーロラ
第31章 高瀬瑠々菜がひとりエッチをする権利

あと、最終的な著者校正ではできるだけひとつの単語が行を跨がないように、文が行を跨ぐときは行末が助詞で終わるようにと、すべての文章の文字数をコントロールするのですが……これは私の性分というか信条というか、昔webデザイナーをしていたこともあるので、読む人が読みやすい文字配置とかが気になるのですね(商業用ホームページは視線誘導を非常に考慮して制作されています)、でも、それもけっこう大変な作業で。
もちろん、それを優先するあまり文がおかしくなっては本末転倒なので、全ての文章がそうできるわけではありませんが。そんなときもできる限りは考える。ですから、作品が一旦完成してからの仕上げ作業にもそんなわけでけっこう苦労があります。
このこだわりを続けるべきか、やめるべきかという迷いも今抱えているのですが、まあ、それは……そんなことチマチマとやってたとしても、どれほどの読者が効果を享受できるかということもありますしね(実際自分で既存の他の小説なんかを読んでみて、行に跨って単語があったとしてもフツーに読めますからね)。
頑張って上手く配置できたと思っても結局、計算ミスしててズレちゃうこともありますし><
それに、キンドルなんかの電子書籍リーダーだと改行位置なんかも自在に変えられてしまうので、電子書籍が主流になっていくであろうこれからの時代では、あんまり意味ないことなのかもしれません。
ただまあ、時間の許す限りは(当然、締め切りの範囲の中でやらないといけませんから)続けたいなと思いますが。
少なくとも紙で読む方のストレスを多少でも軽減できるだろーと。
ネット小説やケータイ小説も、読者のストレスを減らすために色々文字配置や行間などを工夫、試行錯誤されている方、多いですよね^^
別の角度から考えると、著者校が細かい修正でビッシリまっ赤っかになるわけで、全ページに「修正アリ」の付箋挟まってて、付箋の意味ネーみたいな^^;
これはこれでクライアントである出版社様にはもの凄い手間だろうし、ご迷惑かもなあとも。
でも、いい作品にしたい、少しでも読者が喜ぶ商品を作りたいという想いは作者も出版社も同じなので、そこを心配するのは出過ぎたことなのかもしれません。

