この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
タンバリンでできたオーロラ
第32章 頭取 権俵金蔵

「そうかそうか、悔しいか……ククッ。俺を憎みたければ憎め。憎い相手にイカされて、奉仕する自分がもっとみじめに感じられるぞ。そして惨めであればあるほど感じてしまう。淫らな姿を曝け出して悦ぶ。そういう男にこれからしてやる」
嫌そうに、しかし吐き出すこともできずに精子を嚥下する姿を鑑賞する。
むくり、と再び陰茎に血流が込み上げる
(たまんねえな……)
舌なめずりをする権俵のその顔は、女であればハッと見惚れてしまうほどセクシーだった。
彼は美しい男。
しかし、その心は醜く、よこしまなのだ。
《頭取 権俵金蔵 了》

