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タンバリンでできたオーロラ
第5章 キリングス・オブ・キングス ~禁断デュエル 処女開封~
ある日、王の横暴をみかねた三人の魔法使いが王様のいるお城へとやってきました。
一人目は錬金術師。
二人目は星占い師。
三人目は降霊術士でした。
魔法使いたちは言いました。
「私たちの薬は高貴な身分の方にしか効き目がありません。鶏ではなく、王子と姫君、そしてお妃様でお試しください」
三人の薬も、本当は偽物でした。
三人はとても智恵があったので、本当の不老不死の薬の作り方も知っていましたが、こう言うことによって、愛する者を失うことの哀しさを王様に教えようと考えたのです。
さすがの王様も、愛する王子と姫君、そしてお妃様で薬を試すことはないだろう。そして考えを改めるだろうと思ったのです。