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タンバリンでできたオーロラ
第42章 異世界ハーレム物語 小説版 あとがき
ゼロから生み出すことと比べれば、確かに楽なのかもしれないけれど、別メディアへの移植というのはそれとは異質の作業、スキルが求められる。「右から左に書き写す」という気持ちで挑めば必ず足をすくわれる。
…というような考えを、実体験として持っていたわけではないんですけど、たまたま前述の通り、エロ小説を読み漁る中で接したいくつかのノベライズ作品から感じ取っておりました。
そして、それは実際に今回取り組ませて頂いて痛切に感じることができました。
二次創作時代に学んだことのひとつに「作者は読者の六百倍は考えて書いている」というものがあります。
二次創作はとにかく原作を何遍も読み込みます。原作のセリフが空で言えるぐらい。役者が自分のセリフを覚える為に脚本を何度も繰り返し読むように。(そうじゃない人もいるかもだけど、私はそうだった)
それでも、原作者の考えの六百分の一ぐらいしか理解できないのだろうなーというのが、五年で100本の二次創作を書いた結果、辿りついた境地でした。
ゆえに、まずは謙虚に作品に向き合う姿勢が大切。