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タンバリンでできたオーロラ
第46章 書籍を愛するすべての女性たちへ
執拗というのは、日本での出版の経緯のことだ。
まず、カドカワから出版される予定だったこの本は「タイトルや宣伝文が当事者を傷つけた」とするキャンセルカルチャーによって出版中止に追い込まれた。
しかし、それで浮いた出版権を獲得した産経新聞出版が再度出版を告知すると、前述の通り無差別放火殺人予告という脅迫が行われるに至った。
それはまるで、今度こそ絶対に出版を止めさせるという意志があるかのように感じられた。
本書は今でも書店によって非常にデリケートな取り扱いとなっているという。
事件が起きた当初は「ネトゲ戦記」から始まったこの一連の事件を繋げて考えていなかったが、両方の書籍を読んでみて、ある共通点に気づいた。