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タンバリンでできたオーロラ
第46章 書籍を愛するすべての女性たちへ
原著のタイトルは「Irreversible Damage」(イリーバシブル・ダメージ)。取り返しのつかないダメージという意味だ。
この利権構造のサイクルでは、少女が主に搾取される。
女の子の二次性徴期の不安定な心の内を思えば、それも無理からぬものと思えるが、このサイクルにはまると、最終的には性的器官の切除や機能喪失など、身体に取り返しのつかないダメージを受けることになる。
それは社会に対しても取り返しのつかないダメージなのではないか、と、そんな感想を持った。
トランス差別を助長するというよりは、現代に新しく生まれた利権構造を解説している本のように感じられた。
幸いなことに、日本はまだこのような事態には陥っていないが、いずれそうなっていくのではなかと思うと、とても不安だ。
何故かというと、冒頭で述べた通り、今年に入って立て続けに起きた焚書事件は、ターゲットが「この利権にとって非常に都合が悪い存在」という共通点があるからだ。