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緊縛の夜
第4章 AV
「お仕事お疲れ様」と私は言った。

「由里も家事してくれてありがとう」

私たちはそう言って乾杯をした。

心地のよいガラスが当たる高い音が部屋の中に響いた。

「このスパゲティおいしいよ」

彼はそう言って私の方を見た。

「ありがとう」

なんだか照れくさくなった私は彼に仕事のことを話し辛くなってしまった。

今のこの雰囲気を壊したくなかったし、彼の気分を悪くしたくなかった。

でも今この瞬間を逃したらもう話す機会がなくなってしまうような気がして私は思い切って打ち明けた。
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