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第1章 二つの心

そうして自分の車に乗った時、いきなり
夢の世界から現実に気持ちが
切り替わったのです。

胎内に主人以外の精子を留めている自分が
許せなくなって堪らなくなってきました。

主人を裏切っている罪悪感に
苛まれました。

一刻も早く家に帰ってシャワーで
身を清めてビデで中を洗い流したい
強くそう思っている私でした。

家に辿り着き、車を駐車場に止め、
すぐさまバスルームに飛び込みます。

何なんでしょうか？

あれほど愛おしく思っていた社長の精液が
社長と別れた瞬間に嫌悪に変るなんて…。