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弟プレイ
第3章 濡れた肌を重ねて
蒼を男として見れるのかどうか、考えてみる。
そうは言ったものの、大きく日常が変化したのかというと……そうでもない。
ただ、蒼の触れてくる機会は増えたように最近感じる。
――例えば、朝目覚めた時。
「おはよー」
「はよ。……って、姉貴。髪ハネてる」
「え? どこ?」
寝ぼけ眼を擦りながら、蒼が指差す頭を撫でつける。
「あー違う。そこじゃなくて…姉貴、ちょっとこっち」
「ん……」
呼び寄せられて、警戒心無く蒼の元へ歩み寄る。
フッと影が上から覆い被さってきたかと思うと、蒼の指先が寝癖の箇所を梳いてくれた。
あ……なんか、気持ちいい。
壊れ物を扱うような仕草で、繊細に、優しく。
私はうっとりと蒼の指先の心地よさに酔っていた。