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刺繍のような詩集のような。
第3章 十字路
大丈夫だよ。
見えるよ。
私には君が見えてるよ。
君がそこに立ちすくんでいても、
そこから動けなくなってしまっても、
困り果てて泣き出しそうになっていても、
私は君を見つけるよ。
私が君の手を取るよ。
私が君の声を聞くよ。
私が君の顔を見るよ。
笑えなくなった君のところへ、
私はすぐに走っていくから、
息を切らして走っていくから、
だから笑わなくてもいいよ。
私が君を捕まえて、それから笑いかけるから。
待っていてもいいよ。
歩き出してもいいよ。
走り去ってもいいよ。
君の好きにしていいよ。
寒かったら何か着てもいいんだ。
熱かったら服を脱いでいいんだ。
哀しかったら泣いても構わない。
苦しかったら俯いても構わない。
君の全てを受け入れよう。
君の全てを認めよう。
君の全てを愛そう。
必要なものをあげよう。
必要なものを数えよう。
必要なものを探し出そう。
必要なものを見つけよう。
だから哀しい歌を止めて欲しい。
だから切ない歌を止めて欲しい。
その歌は今じゃなくてもいい。
その歌は今じゃなくてもいい。
自分を試そうと、そんなところに行かないで。
自分を試そうと、そんなところで泣かないで。
自分を笑おうと、そんなところに立たないで。
全てのものを一つの枠に入れることは出来ない。
でも全ての無理を不可能の枠に入れないことは出来る。
全てのものにキスをすることも出来る。
きっと、出来る。
君が望むなら、
私は、そのアスファルトにもキスをする。
見えるよ。
私には君が見えてるよ。
君がそこに立ちすくんでいても、
そこから動けなくなってしまっても、
困り果てて泣き出しそうになっていても、
私は君を見つけるよ。
私が君の手を取るよ。
私が君の声を聞くよ。
私が君の顔を見るよ。
笑えなくなった君のところへ、
私はすぐに走っていくから、
息を切らして走っていくから、
だから笑わなくてもいいよ。
私が君を捕まえて、それから笑いかけるから。
待っていてもいいよ。
歩き出してもいいよ。
走り去ってもいいよ。
君の好きにしていいよ。
寒かったら何か着てもいいんだ。
熱かったら服を脱いでいいんだ。
哀しかったら泣いても構わない。
苦しかったら俯いても構わない。
君の全てを受け入れよう。
君の全てを認めよう。
君の全てを愛そう。
必要なものをあげよう。
必要なものを数えよう。
必要なものを探し出そう。
必要なものを見つけよう。
だから哀しい歌を止めて欲しい。
だから切ない歌を止めて欲しい。
その歌は今じゃなくてもいい。
その歌は今じゃなくてもいい。
自分を試そうと、そんなところに行かないで。
自分を試そうと、そんなところで泣かないで。
自分を笑おうと、そんなところに立たないで。
全てのものを一つの枠に入れることは出来ない。
でも全ての無理を不可能の枠に入れないことは出来る。
全てのものにキスをすることも出来る。
きっと、出来る。
君が望むなら、
私は、そのアスファルトにもキスをする。