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第6章 素直に

「はあ……」

頭を抱えてため息ばかりしている私を見ていた百合が。



うっとうしそうな目で私を見ながら言う。





「ちょっと琴子、いい加減そのため息やめなさい!!あまりため息ついてると、幸せが逃げるわよ？」



「……どうせ幸せなんて、はじめから逃げてるもの」



「全く……らしくないわよ？一体何をそんなに落ち込んでるのよ？お願いだから私まで巻き込まないでちょうだいね」