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ネムリヒメ.
第2章 目覚め.
グラリ…
一瞬なにが起きたのかわからなかった
彼に肩を押され 目の前が急に反転して
ボフリと音をたててカラダがベッドに倒れこむ
顔の脇に彼が手をつく
目の前には妖しく微笑む彼の顔
その向こうには高い天井が見える
ベッドの上に押し倒されて、彼に組み敷かれているアタシのカラダ
ドクンと心臓が大きな音をたてた
彼はアタシの胸元に散らされた紅い跡を指で撫でながら、鋭い眼差しのままニヤリと笑った
「忘れたならまた教えてやろうか」
「…っ」
突然のコトに言葉がでなかった
視線が絡み合い、ただただ心拍数だけが上がっていく
キシリとベッドが軋み 彼は長い指でゆっくりとアタシの唇をなぞると…
そのまま唇を塞がれた
「んんっ…!!」
驚いて思わず彼の肩を押し返す
「ゃ…だ」
そんな抵抗も虚しく、指を絡めとられ再び唇を塞がれる
彼のゆっくりと味わうようなキスにくったりと力が抜けてしまうアタシ