この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ネムリヒメ.
第7章 知らない自分.
「ちーちゃん、無意識だろうけど…そういう反応が男を煽るんだよ」
「っ…」
「快楽に従順すぎる反応も…そのくせ嫌がる素振りも…全部…」
アタシを横目で見ながら耳元で囁く彼の声に、頭の芯がビリビリと痺れる感覚を覚える
「そんなんじゃ、ここにいる奴らにすぐに襲われちゃう…」
葵くんに言葉で煽られて恥ずかしいはずなのに…
なのに…
彼にもっと触れて欲しくて、悲願するように彼を見つめてしまうアタシの瞳
葵くんの獣のような目がアタシを捉える
「それでもそんな顔するの!? 一番たち悪っ…」
彼に振り向かされて、吐息が唇を掠めたかと思うと、そのまま唇を塞がれ口内を熱い舌で荒らされた
「んんっ…はぁ…っ」
唇の隙間から勝手に甘い声が零れて、理性と本能の狭間で頭とカラダがバラバラに反応する
よくわからない感情が胸をギュッと締め付けて、アタシのなかで暴れだすのを感じた