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ネムリヒメ.
第7章  知らない自分.



「ちーちゃん、無意識だろうけど…そういう反応が男を煽るんだよ」


「っ…」


「快楽に従順すぎる反応も…そのくせ嫌がる素振りも…全部…」



アタシを横目で見ながら耳元で囁く彼の声に、頭の芯がビリビリと痺れる感覚を覚える



「そんなんじゃ、ここにいる奴らにすぐに襲われちゃう…」



葵くんに言葉で煽られて恥ずかしいはずなのに…

なのに…

彼にもっと触れて欲しくて、悲願するように彼を見つめてしまうアタシの瞳


葵くんの獣のような目がアタシを捉える


「それでもそんな顔するの!? 一番たち悪っ…」


彼に振り向かされて、吐息が唇を掠めたかと思うと、そのまま唇を塞がれ口内を熱い舌で荒らされた


「んんっ…はぁ…っ」


唇の隙間から勝手に甘い声が零れて、理性と本能の狭間で頭とカラダがバラバラに反応する

よくわからない感情が胸をギュッと締め付けて、アタシのなかで暴れだすのを感じた



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