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ネムリヒメ.
第9章  イチゴ味の夜と….



葵くんの舌で口内を撫でられてながらうっとりしていると、彼の長くて綺麗な指がざっくりとアタシの髪をかきあげる

はらりと髪を揺らされ彼の指の感触が気持ちよくて、その手に頬を擦り寄せた


流されるどうしようもないアタシ…

でももう、どうにもならない

それ以上に葵くんがどうにもさせてくれない…


「ねぇ、オレにもイチゴちょーだい…」


唇が触れそうな距離で囁く彼にイチゴをひとつつまんで差し出す


「ん…」


そして真っ赤なイチゴはアタシの指ごと彼の口のなかへ消えていく

そのまま彼にザラッとした舌で指を舐められ、ピクッと手が震えた


「ちーちゃん、興奮したら眠れなくなるよ…」


そう言いながらもアタシの手首を抑えて指に舌を這わす彼


「っ葵くん、くすぐった…」

「イチゴみたく顔真っ赤にしてどうしたの?」

「んんっ」


クスクス笑う葵くんの例の笑顔に殺されそうになりながら首を振る


「…そんなんじゃオレに食べられちゃうよ」


大胆なコトをさらっと言う葵くんに手を引かれて再び触れあう唇

本当にアタシ食べるように、ゆっくりとついばむようなキスをしてくる彼



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