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ネムリヒメ.
第11章  体温計と風邪薬.



何度も唇を重ねられ、目を瞑る


そして彼の唇に上唇と下唇を交互に挟まれ、ゆっくりと優しく愛撫された

それだけなのにカラダの奥がキューンと疼いて、あっという間に力が入らなくなる

とろんとした目で彼を見つめ、少し開いた唇からは熱い吐息が漏れた


「その顔 そそる…」


そう言いながらアタシの口に熱い舌を差し込む彼は舌先でツンツンとアタシの舌を弄ぶ

その感覚が焦れったくてもどかしくて欲情を喚起させられる

気がつけばアタシの腕は彼の黒髪に伸びていた


「なにそれ…エロっ」


深く差し込まれる彼の熱い舌

ゆっくり、でも激しく舌を絡められ、鼻からくぐもった甘い声が抜けていく


舌の裏の付け根をなぞられると ピクリと腰がゆれた


ねっとりと 緩急をつけて口内を愛撫される



ふたりの吐息と蜜の絡まる音が艶かしく響いて

まるで熱が上がったように頭がクラクラした





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