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ネムリヒメ.
第12章  アイスクリームシンドローム.



………………



気がついたらベッドの上にいた

…眠ってたんだ



頭いた…


ッ…病み上がりの人間になんてことを…

熱でたらどうしてくれようか……


って、自分のコトを棚にあげてよく言うな、アタシ

寝起きで頭がボーッとしているせいか、気持ち悪いくらい落ち着いている自分



…聖くんに抱かれた


しかも あんな…

たぶん夢じゃないなら、間違いなく

渚くんの前で聖くんを求めてた


おかげで渚くんと顔合わせづらいじゃん…

って……そういう問題じゃない



最悪…
どうかしてる…?


それはアタマなのか…カラダなのか…

それとも…


左胸の上で拳をキュッと握りしめる



ここから一歩も外に出てないのに渚くんと聖くん…

ふたりの人間と関係を持つとか、アタシの世界、狭っ…


それ以上に冷静すぎる自分、怖っ

冷静っていうか…






いつからこんなだったっけ…





…胸が…スースーする






胸をなかを通り抜けるすきま風


「…………」


アタシはその隙間を埋めたくて、午後の日差しに照らされてお日様の匂いがするシーツを手繰り寄せて抱き締めた





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