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ネムリヒメ.
第2章 目覚め.
「あ…ゴメン」
先に口を開いたのは金髪の爽やかな彼だった
すると彼はアタシに向かって笑顔を向けてくる
「…食事の用意しておくから、支度ができたらナギとおいで」
え…
「オレ、ハンバーグ食べたーい」
と、それにもうひとりの彼が続いてヘラっと笑う
「はいはい 行くよー」
「はーい」
そうして何事もなかったかのように部屋から出て行くふたり
…なんだったんだろうか
よくわからず渚くんを見上げると、そっと指で涙を拭ってくれて
「大丈夫…」と、唇で瞼に触れながら彼が囁く
「大丈夫だよ…」
もう一度そう彼に囁かれると、なぜか不思議とそんな気持ちになってきて
コクリと小さく頷くアタシ
そして、そのままそっと彼にカラダを預けると
アタシはしばらく目を閉じ、彼の鼓動を聞いていた…