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ネムリヒメ.
第13章 シャンパン☆ストロベリー.
「…約束するね」
そう言って、笑顔で彼と指切りをしてから数十分後…
食事を終えたアタシと葵くんはホテルを飛び出して、パークへと足を向けた
目の前のハーバーを眺めながら夜の南ヨーロッパの港町を並んで歩く
「迷子禁止ー♪」と差し出された彼の手に指を絡め、時間の許す限り童心に戻ったように彼とはしゃぐアタシ
「明日買うポップコーンは甘くないのにしてね…」と、甘党のアタシに甘いのが苦手な彼のお願いされる
今日のうちに先に釘をさされちゃったけれど、そこは連れてきてくれたお礼に譲ってあげるコトにした
彼の笑顔と飽きさせないおしゃべりに時間があっという間に過ぎていく
そのうえにさりげない優しさや気遣いが嬉しくて、知らないうちに彼に魅了されていたのかもしれない
気がつけば自然と笑顔で彼に寄り添う自分がいて、それに彼がとびきりの笑顔を返してくれていた
まるでカップルのように笑い合って、ホテルに戻る頃にはアタシも葵くんもたった数時間だったのにクタクタだった