この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ネムリヒメ.
第17章 極上スイーツ.

「そ、それよりもっ」
「あ!?」
聖くんの仕事相手って、渚くんなの?
っていうか、貴殿方はいったい…
「渚くんはどうしてここにいるの…?」
「は、どうしてって…」
慌ててる割には冷静に浮かんだ疑問を口にすると
彼はコーヒーを片手に、アタシの口の端から垂れそうになったキャラメルソースを長い指先で拭って口へ運んだ
「甘ぇし、さっきから食うの下手」
「…っ………!!」
お…おぉ……ぃ…
ある意味、右フックより強烈なんですけど
「あはっ♪そうだよねー。ちーちゃん、ワケわかんないままだったね」
「んっ!!」
今度は隣からフォークが伸びてきて、顔を赤くするアタシのお皿からバナナが拐われる
「覚えてないだろうけど、オレたちとちーちゃんが初めて会ったのがこのホテルでさ…モゴモゴ」
そうなのね…
「んえ…けいえいひゃお…ぎひゃ、ん」
は…!?ゴメン…
「………!?」
「まったく言えてねぇから、それ」
「あ、そう!?」
聖くん、ちゃんとゴックンしてから日本語くださーい
すると聖くんは、はむっともうひとくちパンケーキにかじりつくとピカピカの笑顔をアタシに向けた
「ドS経営者の渚くん♪」
は……?
「あと、ちゃらんぽらんな会社役員のオレ♪」
い……??

