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初めての×××をあなたに
第3章 再会
「よかったのに、ハンカチなんて。でもわざわざありがとう」

そう言いながら、私の手から受け取った。

「あの……えっと……何かお礼をさせて貰えませんか?」

「いいよ、気にしないで」

「私、この駅の近くの店でバイトしてるんです。夜遅くまでやってるから、仕事終わりにぜひ寄って下さい」

私は、カバンの中にあったお店のカードを差し出した。

しばらくの間の後、

「……ありがとう。今度寄らせてもらうよ」

彼は、緊張で震えている私の手からそっとカードを受け取ってくれた。
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