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初めての×××をあなたに
第10章 辿り着いた想い
***

「………そんなことがあったのかぁ」

「ごめんね………ずっと相談したかったんだけど……」

私は麻友に花火大会の日の出来事を打ち明けていた。

「いいよ、でも……美月が悩んでたのは永瀬くんのことだったんだね」

「………………」



2人でキャンパス内を歩いていると、視線の先に陸を見つけた。


………あの子………


陸が一緒にいたのは、以前私に陸への気持ちを伝えてくれと言った子だった。
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