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ハーデース[短編]
第1章 冥府の神ハーデース
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ガイヤ「霧たちこめ、我々、神々ですら忌み嫌う澱(よど)んだ空間、タルタロス(原初の神の1柱、奈落のこと)に幽閉した、ウーラノスの三人の息子のヘカトンケイルと三人の息子キュクロープスを開放すればこの戦いに勝利する事が出来ますよ」


ウーラノスとは天空神である。
全宇宙を最初に統べた原初の神々の王とされる人物であり、そしてガイヤの息子でありながら、親子婚した夫でもあり、ガイヤとの間にクロノスやティーターン十二神をもうける
因みにヘカトンケイルとキュクロープスもウーラノスとガイヤの子である

『ヘカトンケイル (コットス、ブリアレオース、ギューゲース)』

『キュクロープス (アルゲース、ステロペース、ブロンテース)』

どちらの三兄弟もウーラノスとガイヤの息子で三兄弟を括った言い方です


なぜヘカトンケイルが幽閉されたかというと《醜いから》です。
一方キュクロープスは父ウーラノスに《嫌われていた為》です。


そんな理由でヘカトンケイルとキュクロープスはタルタロスという奈落へ落とされてしまいました


余談ですが、それに怒ったガイヤはクロノスに命じてウーラノスの男性器を切り落とさせた。
そしてウーラノスの陽物の周辺に出来た泡から生まれたのがアプロディーテー女神でした


何もない「場」すなわち空隙として最初にカオスが存在し、そのなかにあって、例えば大地(ガイア)などが存在を現した。
カオスの生成に続いてガイア(大地)が生まれ、次に暗冥の地下の奥底であるタルタロスが生まれた。
また、いとも美しきエロース(原愛)が生まれた。
しかし、これらの原初の神々はカオスの子とはされていない。

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