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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅣ(踏み出した瞬間)♠
 今も女優も俳優もほぼ全裸といって差し支えない格好になり、ベッドの上で烈しく絡み合っている。女優がただ、わざとらしい喘ぎ声を上げているだけで、到底、見られる代物ではなかった。同じベッドシーンでも、例えば映像の美しさとか、演じ手の迫真の演技とかが引き金となり、鑑賞に堪える見応えのある場面になり得るときもある。しかし、この場合、俳優の方はともかく、女優の配役は完全に失敗であった。
 何故か、それが二日前に見た淫らな夢の中の男女と重なり、紗英子は眉をしかめ、慌ててチャンネルを変えた。
 それにしても、あの夢の中の女は誰だったのだろう。一旦は忘れかけていた疑問がまた意識の水底からぽっかりと顔を出した。
 しかし、次の瞬間、紗英子は眼を見開いた。
 今度も局は違うが、民放である。こちらは、いつもこの時間帯はワイドショーをしていた。先ほどのメロドラマよりは少しはマシだけれど、こちらも有閑主婦向けに作られたお粗末な内容の番組といった感がある。
 まるで紗英子が美容院や銀行の待ち時間に読む女性週刊誌そのものの情報ばかりが続く。
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