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スケベ爺ゼウスの女の尻を追いかける旅
第11章 エウローペー
エウローペーは、テュロスのフェニキア王アゲーノールとテーレパッサの娘で、美しい姫であった。



エウローペーに一目ぼれしたゼウスは誘惑するために、自身を白い牡牛に変えるのです。



「綺麗な花ですこと…癒されますわ」



エウローペーが侍女と花を摘んでいる時であった



「あら?まぁ!なんとも白く愛らしい牡牛ですこと!」



白い牡牛を見つけ駆け寄ると


「乗っても、いいのでしょうか?」



好奇心からそう呟くと、牡牛(ゼウス)はエウローペーが跨りやすい体制を取り、その背にエウローペーがまたがると…



その途端、白い牡牛はエウローペーをクレータ島へと連れ去った。



そこでゼウスは本来の姿をあらわし、エウローペーはクレータで最初の妃となった。



連れ去る際にヨーロッパ中を駆け回ったため、その地域はエウローペーの名前から『ヨーロッパ』と呼ばれるようになった。

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