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真夜中の贈り物
第16章 ボイストレーニング
(亜優……こんなに感じているのに、言われた通り、ぎゅっと目をつむって……)
快感を隠そうと耐え、小刻みに身体を震わせながらも健気に腹式の呼吸を続けようとしている姿に、鏡花の子宮がきゅうんと疼く。
可愛い彼女は欺かれたまま、エクスタシーに導かれている。騙していることに罪悪感を抱きながらも、それに興奮して行為を止めることができない自分。
(違う……これは催眠……彰の命令……私は操られて、こんな背徳的なことをさせられている……決して望まないこんなことを……ああ、駄目……いけない……今すぐ止めないと……)
まるで、操られている自分をどこか遠くでもう一人の自分が見ているような倒錯した感覚だった。
やめようと思えばいつだってやめられるのだ。何故ならこれは「ごっこ」なのだから。しかし、止められない。何故なら今、自分は操られているのだから。命令され、強制される悦びをもうたっぷりと憶えてしまったから。
快感を隠そうと耐え、小刻みに身体を震わせながらも健気に腹式の呼吸を続けようとしている姿に、鏡花の子宮がきゅうんと疼く。
可愛い彼女は欺かれたまま、エクスタシーに導かれている。騙していることに罪悪感を抱きながらも、それに興奮して行為を止めることができない自分。
(違う……これは催眠……彰の命令……私は操られて、こんな背徳的なことをさせられている……決して望まないこんなことを……ああ、駄目……いけない……今すぐ止めないと……)
まるで、操られている自分をどこか遠くでもう一人の自分が見ているような倒錯した感覚だった。
やめようと思えばいつだってやめられるのだ。何故ならこれは「ごっこ」なのだから。しかし、止められない。何故なら今、自分は操られているのだから。命令され、強制される悦びをもうたっぷりと憶えてしまったから。