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真夜中の贈り物
第3章 教官は世界の果ての 後篇
 グリーンのランプが所々で光るだけのコックピットの闇の中、というのも現実離れしていて良くない。

 ヘッドセットから伝わるオペレーションルームの喧騒がやけに遠く聞こえる。

 ――ケーブル接続状態確認。ハンガー要員は応答せよ。

 ――ケーブル接続安全確認グリーン。ラインオフ問題ありません。

 ――データアセット、リセット完了。リングイン待機モード!

 ――気圧調整完了まであと三分。ウォーターシューター、ゲート開きます。

 ――パイロットは応答せよ。太陽クン……いけるわね?

 いきなり名前が呼ばれ、この状況が他人事ではないのだと気づかされた。

 ユリカ博士だ。
 呼び掛けに慌てて応える。
 
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