この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night
第9章 予感

「だってあたし三限からここにいるのよー? 寝過ぎて飽きた。これじゃ、なんのために学校来てるかわかんないし」
「あっそ。なら……」

 宵は自分のプリントを指さした。

「これ。残りやって?」
「は?」
「暇潰しになるだろ」
「暇潰しってあんた……」

 呆れ顔で盛大にため息をつく明。

「それくらい自分でやんなさいよー!」
「……こっから先が全然わっかんねーんだよ」

 六問目の問題をシャーペンで指しながら、宵が言う。
 どれどれと、明はその問題を覗きこんだ。
 B5サイズの問題用紙。そこには計算式が十題印刷されていて、どうやら六問目からは応用問題のようだった。

「教科書は?」
「教室。持ってきてねーし」
「しょうがないなぁ……」

 文句を言いながらも、プリント自体には興味を持ったらしい。
 テーブルを挟んで向かいのソファーに座り、宵からプリントとシャーペンを受け取った。
 あたしもコレもらってこなきゃなのになぁ、まぁいいか、帰りにもらって明日出せば……、などとぶつぶつ言いながら、結局問題に取り組み始めた明を宵が見つめる。
/346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ