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Memory of Night
第15章 告白

 その後宵は晃が起きるのを待って、二人でシャワーを浴びた。
 二人で、というよりは、晃に無理矢理抱きかかえられて風呂に連行された感じだ。丁寧にベタついた体を洗われる。
 気恥ずかしさはあるものの、体がだるくて動けなかった宵には晃のその配慮は嬉しいものだったけれど。
 「それにしても酷い声だね」なんて呑気に笑われた時はさすがに殺意が芽生えた。
 シャワーを浴び終えると、晃は喉にいいからと言って温かいハーブティーを用意してくれた。
 晃の部屋の、シーツを取り替えたばかりのベッドに腰を下ろさせ、宵の手にカップを持たせる。
 宵がむすっとカップの中の液体を見つめていると、ふいに晃の視線を感じた。
 機嫌を窺うように宵の顔を覗きこんでくる辺り、やりすぎてしまったことに一応反省はしているらしい。
 宵もちらりと晃に視線を向けてから、紅茶を一口飲んだ。

「……美味い……」

 ほとんど無意識にそうつぶやいていた。
 シャワーの前は水を飲んだけれど、冷たい水とは違い、温かいハーブティーは傷ついた喉に心地いい。
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