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Memory of Night
第15章 告白

 もっとも、学校に復帰してからは報告書やら事情聴取やらなんだかんだで担任に呼び出されていたから、正直なところ、もううんざりしているのだけれど。
 だが、宵も晃も取り立てて学校側からの処分はなかった。
 六対一での暴行で薬物使用ということもあり宵は完全に被害者として扱われたし、晃も、正当防衛ということで通ったらしい。

「まぁ、俺の場合普段の行いがいいからね。厳重注意は受けたけど」

 平然と晃が言う。
 いくら普段の行いがいいからといって、不良達六人を再起不能にしておいて、それだけで済んだのは奇跡だと思う。たとえそれが宵を助けるためだったとしても。
 晃には期待されている将来や夢があるのだ。内申点に傷がつかず良かったと思う反面、六人もいた不良達をたった一人でどうやって倒したのか気になった。
 だからカップに口をつけながら尋ねたが、晃からは、愛の力だよ、なんていうふざけた答えが返ってくるだけだった。

「そういえば、志穂さんも退院できたんだろう?」
「おかげさまで。まだ通院とか食事制限とか、面倒なものは多いけどな」
「……君が看病してるの? 大変だな」
「そうでもねーよ。飯と発作だけ気をつけてればいいだけの話だし」
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