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Memory of Night
第3章 秘密
晃は宵から体を離して答える。
「まあ、させてみたいことはいろいろあるけど……。考えとくよ。宵は俺の言うことを、黙って聞いてくれればいい」
晃の言葉に、宵は一瞬戸惑っているような間をあけた。
だが、結論を待つように自分を見つめ続ける晃に、やがて観念したように目を閉じる。
「――わかったよ。あんたのものになればいんだろ?」
何をされるかわからない、晃のものになるのは、やっぱり抵抗があるけれど。
晃のものになれば、早く金が集まる。
――志穂の手術ができる。
志穂を助けるためなら、何をしてもかまわないと思った。
「うん」
晃が笑う。
偶然通りかかった車のライトに照らし出された晃の表情は、欲しかったおもちゃを手に入れた子供のように無邪気な笑顔だった。