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Memory of Night
第4章 過去
「……学校でヤる気なわけ?」
「慣れてるだろ?」
「……慣れてねーよ」
確かに学校でしたことは何度もあった。だがそれは放課後などの誰もいない時間帯で、いつ人が来るかもわからない中途半端な時間帯にしたことなどない。
「宵は今日から俺のものだろ? だったら俺の命令は絶対」
楽しんでいるような口ぶりだ。
ニコニコと笑いながら受話器を手にする晃の顔が目に浮かぶ。
不審には思ったが、晃のものになることを了承したわけだし、ここは従うしかない。
「……十二時半だよな。わかった、行くよ」
そう応えて、受話器を置く。
特に持っていくものはなかったはずだ。体育着に着替えて行けばいい。
何も食べずに行くのは体が持ちそうもなかったので、その辺にあった食パンでも適当に食べていくことにした。