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卑猥な赤色電飾
第1章 処女喪失
ほぼ満室状態の中で、一番質素な部屋と、バッテンの形をした大きな金具が壁に取り付けられ、如何にも卑猥そうな赤い照明が焚かれた部屋の2部屋だけが空いていました。

「このバッテンは飾りですか?なんか手錠みたいな物がぶら下がってますけど。」

私は見たものを見たままに、先輩に質問しました。

「これはSMプレイ仕様の部屋だよ。興味あるなら此処にしようか。」

と先輩は言うと、私の返事を待たずに部屋写真の下のボタンを押し、エレベーターへと向かいました。

部屋の中は冷房がキンキンに効いていました。トイレとバスルーム以外は如何にも卑猥そうな赤い照明。何とかならないものかとベッドの頭上にあるDJが操作しそうな機器を弄ってみましたが、明るい、暗い、を行き来するだけで、卑猥な赤色電飾は変わりませんでした。

「先にシャワー浴びる?」

と言われたので御好意に甘え、先にお風呂を頂くことになりました。
シャワーのホースの横に、狭い場所のお掃除にはこの専用ノズルで。とテレビショッピングで紹介されていた掃除用具の様な先の細くなった筒がありました。
なんでも、女性の陰部のそのまた奥にある膣を洗浄するノズルだそうです。

まるで竜宮城にでも迷い込んだのかと思うほどに、この部屋は知らないモノたちに溢れておりました。
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