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Complex
第5章 居所
まだ一カ月もたっていないのに、久しぶりに訪れたジムに友香は懐かしさを感じる。
夢のような一ヶ月だった。
仕事を忘れ、自分と見つめ合おうとした。
見た目は以前よりもずっと変化があった。
でも、中身は?
意気地なしで優柔不断で流されやすくて。
臆病なのは、昔も今も変わらない。
いや、歳を重ねるごとに、それはどんどんと重症化していった。
「あれー?小林さん、久しぶりですね」
着替えを終えて更衣室から出ると、堀場の声が響く。
「あ、お久しぶりです。来ようと思ってたんですけど、なかなか時間が取れなくて」
変わらない笑顔。
ここはいつだってこうして迎えてくれる。
綾瀬みたいに。
元々の予定の一ヶ月が終わり、それでもまだ諦めたくない友香は月会費だけは納めることにしていた。
新しいお店が落ち着いたら仕事終わりや休みの日に通いたくてそうしたのに、もう半月はここに来ていない。
「でも、変わらずで何よりです。山口もいますよー」
2人で並んでトレーニングルームを目指した。
夢のような一ヶ月だった。
仕事を忘れ、自分と見つめ合おうとした。
見た目は以前よりもずっと変化があった。
でも、中身は?
意気地なしで優柔不断で流されやすくて。
臆病なのは、昔も今も変わらない。
いや、歳を重ねるごとに、それはどんどんと重症化していった。
「あれー?小林さん、久しぶりですね」
着替えを終えて更衣室から出ると、堀場の声が響く。
「あ、お久しぶりです。来ようと思ってたんですけど、なかなか時間が取れなくて」
変わらない笑顔。
ここはいつだってこうして迎えてくれる。
綾瀬みたいに。
元々の予定の一ヶ月が終わり、それでもまだ諦めたくない友香は月会費だけは納めることにしていた。
新しいお店が落ち着いたら仕事終わりや休みの日に通いたくてそうしたのに、もう半月はここに来ていない。
「でも、変わらずで何よりです。山口もいますよー」
2人で並んでトレーニングルームを目指した。