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Complex
第3章 変化
翌日は一旦友香の家に着替えを取りに寄り、そのまま友香の車に乗り換えて二人でジムに向かった。
「あれ?一緒に来たんです?」
たまたま受付にいた堀場に目敏く発見されたけれども、たまたま会っただけという綾瀬の言葉に堀場が疑問を持つ様子はなかった。
昨日も思ったけれど。
綾瀬は友香とのことを誰かに言うつもりはないらしい。
元々大人の男だ。
それが普通だろうけども。
このままズルズルとした関係になるのかな。
トレーニング用の服に着替えながら思う。
次の約束はしなかった。
二人の関係を明白にする言葉もお互い口には出さなかった。
連絡先すら、いまだに交換していない。
よくある、大人の関係。
綾瀬に惹かれかけている自分がいることはわかっている。
友香でなくても、あれだけスマートな男と一夜を共にして心が動かない女性がいるのだろうか。
けれど。
綾瀬にその気持ちを伝えるには、自分は不釣り合い過ぎる。
それに、他に綾瀬の周りに同じような女の子がいないとは限らない。
あんなにも女性の喜ぶことを熟知しているのだ。
数ある一人なのかもしれない。
そう思うと、一歩を踏み出せない。
しばらくは、このまま。
流れに身を任せよう。
まずは、残り3週間を楽しまなくては。
友香は気合いを入れて更衣室から飛び出した。
「あれ?一緒に来たんです?」
たまたま受付にいた堀場に目敏く発見されたけれども、たまたま会っただけという綾瀬の言葉に堀場が疑問を持つ様子はなかった。
昨日も思ったけれど。
綾瀬は友香とのことを誰かに言うつもりはないらしい。
元々大人の男だ。
それが普通だろうけども。
このままズルズルとした関係になるのかな。
トレーニング用の服に着替えながら思う。
次の約束はしなかった。
二人の関係を明白にする言葉もお互い口には出さなかった。
連絡先すら、いまだに交換していない。
よくある、大人の関係。
綾瀬に惹かれかけている自分がいることはわかっている。
友香でなくても、あれだけスマートな男と一夜を共にして心が動かない女性がいるのだろうか。
けれど。
綾瀬にその気持ちを伝えるには、自分は不釣り合い過ぎる。
それに、他に綾瀬の周りに同じような女の子がいないとは限らない。
あんなにも女性の喜ぶことを熟知しているのだ。
数ある一人なのかもしれない。
そう思うと、一歩を踏み出せない。
しばらくは、このまま。
流れに身を任せよう。
まずは、残り3週間を楽しまなくては。
友香は気合いを入れて更衣室から飛び出した。