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Complex
第3章 変化
目が醒めると綾瀬の腕に抱かれていた。
顔をあげると、口を半開きにして眠りこける顔が見える。
そんな素の姿が、さらに友香の心を包む。
腕の中でまどろうように体勢を変えると綾瀬が小さな声を漏らす。
「ごめんなさい、起こしちゃった?」
「んー?」
寝ぼけているのか、綾瀬は体の向きを変えると友香の頭を抱きしめる。
「んっ、、くるしい」
もぞもぞと体を抜いて起き上がる。
その下には、再び眠りに落ちた綾瀬。
時計を見ると朝の5時過ぎ。
すっかり熱を失った体は、きれいに乾いている。
綾瀬の長い髪を指ですくう。
漆黒の髪は思っていたよりも柔らかく、指をするすると抜ける。
溺れてしまう。
このままいたら。
でも、逃げられない。
綾瀬の気持ちが分からないまま、それでも友香は自らの心に灯る小さな火を感じていた。
顔をあげると、口を半開きにして眠りこける顔が見える。
そんな素の姿が、さらに友香の心を包む。
腕の中でまどろうように体勢を変えると綾瀬が小さな声を漏らす。
「ごめんなさい、起こしちゃった?」
「んー?」
寝ぼけているのか、綾瀬は体の向きを変えると友香の頭を抱きしめる。
「んっ、、くるしい」
もぞもぞと体を抜いて起き上がる。
その下には、再び眠りに落ちた綾瀬。
時計を見ると朝の5時過ぎ。
すっかり熱を失った体は、きれいに乾いている。
綾瀬の長い髪を指ですくう。
漆黒の髪は思っていたよりも柔らかく、指をするすると抜ける。
溺れてしまう。
このままいたら。
でも、逃げられない。
綾瀬の気持ちが分からないまま、それでも友香は自らの心に灯る小さな火を感じていた。