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けいやく
第4章 目撃。
「さて、部屋に 移動しましょうか」
無言で 滝野のあとを 付いていく。
「今日は 趣向を懲らしまして 部屋は 川瀬の部屋の 隣ですので」
胸が ギリギリと 惨む。
先程の 滝野の妻の 向けた、敵意的な 視線。
あの時 彼女に写った 私の顔は、どんな風に 感じただろうか。
今 貴方は どんな風に 彼女を 抱くのだろう。
胸の 惨みに 耐えながら 滝野が 予約した 部屋に入る。
「造りは 同じです 私を 川瀬だと 思えば 惨みも 和らぐでしょう」
そんな 言葉を吐き 滝野は 私を 誘う。
彼女に対する嫉妬
貴方に対する 怒り
滝野に対する 疑問
その感情を 飲み込み、
今は 躰の 欲に流されよう。