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けいやく
第6章 見聞。
あの頃の 私は、初めての出産、育児、それに治療で 心も 躰も ゆとりをなくし、 子供の 成長を 支えに 日々を 過ごしていた。
貴方は そんな私を 気遣ってくれていたのに、心のゆとりをなくした 私は 見て見ぬふりをしていた。
その頃 滝野から 共同で 独立しないかと 持ち掛けられていたらしい。
そう言えばと 思う事は あったが 私は その時の 記憶は 子供が中心。
そんな 私の心情を察し、貴方は滝野との 共同経営に踏み出し 仕事に のめり込んで 行ったらしい。
今振り返っても その時の 私の記憶は 貴方に関しては 曖昧でしかない。