この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなた~you~
第4章 Can I help?
俺たちは「付き合っている」とは誰にも言うことなく。
それでも、乃恵をデートに誘った男を
保留にしないで、その場で断り始めたことで
俺たちの関係に変化があったのだと、周りが勝手に見当をつけ出した。
相変わらず、端から見れば彼氏彼女の関係ではなく
食堂で週に3回ぐらい会って
学食を一緒に食べて、たわいもない話をするけれど。
半分以上に山田がいて
俺たちが付き合っているかは、意見は半々だったらしい。
「岡部君。近頃女の子と遊んでいないんだって?」
少し前まで、たまに寝ていたオンナが声をかけてきて
「あぁ。当分は遊ばないな」
と答える。
俺が乃恵を愛していると、言い切れないとしても
本当に身近で観察すれば
今までの俺よりは乃恵を大切にして
気を使っているのはバレバレだったようで
山田は俺たちの関係に小さく笑った。
「まぁ、岡部としたら、一歩前進」
上から目線で偉そうにそう言ったけど
山田だって本気の女はただの一人もいないんだろう?
そう思って、反撃しようとしたけど、やめておいた。
こいつに何か言ったら上げ足を取られて終わりだ。
乃恵はそんな関係に満足しているようで
今までの彼女たちのように
「デートをしよう」とか
「記念日、覚えてる?」
なんて事も言わず、愛の押し売りはなかった。
ただ、緩やかな時間の中で
穏やかな感情で、深い愛で包んでくれているような錯覚を起こさせる・・・
それでも、乃恵をデートに誘った男を
保留にしないで、その場で断り始めたことで
俺たちの関係に変化があったのだと、周りが勝手に見当をつけ出した。
相変わらず、端から見れば彼氏彼女の関係ではなく
食堂で週に3回ぐらい会って
学食を一緒に食べて、たわいもない話をするけれど。
半分以上に山田がいて
俺たちが付き合っているかは、意見は半々だったらしい。
「岡部君。近頃女の子と遊んでいないんだって?」
少し前まで、たまに寝ていたオンナが声をかけてきて
「あぁ。当分は遊ばないな」
と答える。
俺が乃恵を愛していると、言い切れないとしても
本当に身近で観察すれば
今までの俺よりは乃恵を大切にして
気を使っているのはバレバレだったようで
山田は俺たちの関係に小さく笑った。
「まぁ、岡部としたら、一歩前進」
上から目線で偉そうにそう言ったけど
山田だって本気の女はただの一人もいないんだろう?
そう思って、反撃しようとしたけど、やめておいた。
こいつに何か言ったら上げ足を取られて終わりだ。
乃恵はそんな関係に満足しているようで
今までの彼女たちのように
「デートをしよう」とか
「記念日、覚えてる?」
なんて事も言わず、愛の押し売りはなかった。
ただ、緩やかな時間の中で
穏やかな感情で、深い愛で包んでくれているような錯覚を起こさせる・・・