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あなた~you~
第5章 Thank you.
「なぜ、そう言いきれるのでしょうか?」
「俺んチ、そこそこ大きいと思わないか?」
「・・・・そうですね」
「オヤジとオフクロが大好きな大好きな仕事をして稼いだ金だ」
「・・・・」
「土日もなく、夏休みもなく、子供の誕生日もなく
夫婦の会話もなく、子供との会話もなく、俺をシッターに預けて稼いだ金だ」
「はい」
「別に反抗するとか、もっと一緒にいてほしかったとか
そう言う感情はずっと小さい頃に諦めて。ただ、いつも一人だっただけ」
「・・・・」
「ある時に諦めた。そりゃぁ小さい時には寂しかったけどな。
別にもともと家族の間に愛があった訳じゃないし。育児放棄されてた訳でもない」
「・・・・」
「だけど。親との間に愛は感じた事がない。
愛された記憶もないし、愛した記憶もない」
「・・・はい」
「愛された記憶がないから、愛せないんだ。なんて
泣きごとを言う気もない。同情もいらない。ただ、俺自身が愛を信じてはいない」
「・・・・」
「好きになった女の子はいるよ。でも欲望だ。
セックスについて回る錯覚の感情だよ」
「そんな」
自分で言っていても感心できる内容の発言じゃないな。
それは十分に分かってる。
別に今までも散々人に言ってきて呆れられている内容だ。
女の子には特にウケが悪い。
あぁ・・
ひっぱたかれた事もあったっけ。
「俺んチ、そこそこ大きいと思わないか?」
「・・・・そうですね」
「オヤジとオフクロが大好きな大好きな仕事をして稼いだ金だ」
「・・・・」
「土日もなく、夏休みもなく、子供の誕生日もなく
夫婦の会話もなく、子供との会話もなく、俺をシッターに預けて稼いだ金だ」
「はい」
「別に反抗するとか、もっと一緒にいてほしかったとか
そう言う感情はずっと小さい頃に諦めて。ただ、いつも一人だっただけ」
「・・・・」
「ある時に諦めた。そりゃぁ小さい時には寂しかったけどな。
別にもともと家族の間に愛があった訳じゃないし。育児放棄されてた訳でもない」
「・・・・」
「だけど。親との間に愛は感じた事がない。
愛された記憶もないし、愛した記憶もない」
「・・・はい」
「愛された記憶がないから、愛せないんだ。なんて
泣きごとを言う気もない。同情もいらない。ただ、俺自身が愛を信じてはいない」
「・・・・」
「好きになった女の子はいるよ。でも欲望だ。
セックスについて回る錯覚の感情だよ」
「そんな」
自分で言っていても感心できる内容の発言じゃないな。
それは十分に分かってる。
別に今までも散々人に言ってきて呆れられている内容だ。
女の子には特にウケが悪い。
あぁ・・
ひっぱたかれた事もあったっけ。